坐禅について

2006年12月25日 09:30

坐禅は習禅にあらず 大安楽の法門なり (正法j眼蔵坐禅儀) img
【坐禅】は今、日本において必要と考えております。坐禅とは平たく言えば「大自然と一体となる時間」であり、これを現代人は忘れているからです。

坐禅とはすなわち呼吸です。

人間として最も必要な動作である呼吸を見直し、正しく身につけることにより、より人間らしい生態に近づき、自然の中に生きるための大きな気持ちを作る──坐禅とはそのための行為です。

日本という大きな組織の中で暮らすためには、私利私欲だけで生きていくことは間違いです。自然と自分という感覚を養わせる坐禅が、この時代を救う手立てと思えてなりません。


【医学的視点からの坐禅】img 医学的見地からも坐禅の効果は証明されています。坐禅の呼吸法はセロトニン神経を活発化させ、人間が人間らしく生きるため機能をコントロールするものなのです。(詳しくは「医と禅について」をご参照下さい)

明るくなったら起きる、暗くなったら眠る。他人のことを慮り自我を抑え、物事の是非や優先順位をつける──人間らしい有り様、すなわち我々の人生や生活に大きく作用するセロトニン神経は、坐禅を行うことで活発化されるのです。

また釈迦の医学書ともいうべき、安般守意経(アナパーナサチ スッタ=Anapanasati Sutta)には、呼吸を尊ぶ説があります。そこには正しい呼吸を実践することで、心を整えること、すなわち心の健康を取り戻す作用が坐禅にあることを、説いています。

心の健康を失っている現代人が、今日本にどれだけいることでしょうか。

そこで仁泉寺は「生活の中での坐禅」を推奨し、またとにかく多くの人に坐禅を経験してもらいたいと思い、「日曜坐禅会」などを開いています。

最終的には坐禅を行う親の前で、育つ子供──大きなくくりの幼児教育を実践したいと願う。